アート系トーク番組 art air の日記

アート・美術・幼児造形などについて

幼児造形学の研究に関する参考資料(研究方法と内容の分類例)

幼児造形学研究に関する参考資料(研究方法と内容の分類例) 

 

【研究方法の分類例】

①<研究の内容で分類>

・理論研究(仮説構築型・仮説検証型)

・実証研究(実態解明型・実態検証型)

 

②<研究の方法で分類>

・歴史研究(文献研究、オーラルヒストリーなど)

・量的研究(質問・アンケートなど、統計、心理学的アプローチなど)

・質的研究(エピソード記述、エスノグラフィー、社会学的アプローチなど) 

 

<IMRAD方法による論文記述を参照

1、問題と目的

2、先行研究

3、方法

4、結果

5、考察

 

④<日本保育学会 学会誌 保育学研究 第55巻第3号 2017年 pp.105-120を参照

「保育フォーラム・保育学の研究方法論を考える(1)

保育実践と質的研究:その「質」を問う 」

https://www.jstage.jst.go.jp/article/reccej/55/3/55_105/_pdf/-char/ja

→保育実践という科学的に記述するのが困難な対象を、質的研究の方法において、いかにその質を担保するのか、その方法論が学術的に説明されている。

 方法論として、エスノグラフィー、グラウンデッド・セオリー、アクション・リサーチ、KJ法、複線的径路・等至性アプローチなど。

 

⑤<日本保育学会 学会誌 保育学研究 / 56 巻 (2018) 3 号 p. 229-244を参照>

「保育フォーラム・保育学の研究方法論を考える(2)

保育実践研究:その可能性を探る 」

https://www.jstage.jst.go.jp/article/reccej/56/3/56_229/_pdf/-char/ja

→保育実践の質的研究における実証研究をいかに理論研究につなげるか、または複数の質的研究をまとめて一つの理論または仮説へと導く質的研究のメタ統合の試みなど、新たな研究の方法が紹介されている。

 

⑥<日本保育学会編『保育学講座3』東京大学出版会2016年を参照>

 この本では、保育学における様々な先行研究がまとめられており、これからの保育学を担う若手研究者にこれまでの研究発展の里程標を提供することを目的としている。『保育学講座3』の第6章「表現」では、高橋敏之による幼児造形に関する先行研究がまとめられている。 http://www.utp.or.jp/book/b297522.html

保育学講座1 保育学とは―――――――――問いと成り立ち

保育学講座2 保育を支えるしくみ―――――制度と行政

保育学講座3 保育のいとなみ―――――――子ども理解と内容・方法

保育学講座4 保育者を生きる―――――――専門性と養成

保育学講座5 保育を支えるネットワーク――支援と連携

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

【研究内容の分類例】

 

⑦<科学研究費助成金事業「審査区分表」を参照>

中区分9:教育学およびその関連分野

小区分:09030:子ども学および保育学関連

       (子ども学、保育学、子どもの権利、発達、保育の内容方法、子育て施設、保育者、

        保育子育て支援制度、こども文化、歴史と思想、など)

 

日本保育学会における主たる研究領域を参照

 

A-1 保育学原理・幼児教育学[保育・幼児教育理論(理論 歴史 思想など)]

A-2 保育学原理・幼児教育学[保育・幼児教育制度(制度 行財政など)]

A-1 保育学原理・幼児教育学[保育・幼児教育研究法(エスノグラフィー ライフヒストリーなど)]

B  乳幼児心理学(発達心理学 保育心理学 幼児教育心理学 発達臨床心理学など)

C  小児保健・小児栄養(小児科学 小児保健学 ハビリテーション 小児栄養学など)

D-1 保育内容[総論(教育課程 保育計画 カリキュラム 領域論など)]

D-2 保育内容[健康(保健 基本的生活習慣 運動 養護など)]

D-3 保育内容[人間関係(集団生活 あそび 社会規範など)]

D-4 保育内容[環境(自然環境 社会環境 園内室内環境など)]

D-5 保育内容[言葉(おはなし 絵本 人形劇など)]

D-6 保育内容[表現(美術 音楽 身体表現 総合表現など)]

E  乳児(3歳未満児)保育

F-1 特別に援助を要する子の保育[障害児保育]

F-2 特別に援助を要する子の保育[気になる子の保育(被虐待児 不適応児など)]

G-1 保育実践(現場)研究[保育環境・保育援助]

G-2 保育実践(現場)研究[保育形態・保育方法]

G-3 保育実践(現場)研究[保育評価(第三者評価など)]

G-4 保育実践(現場)研究[保育実践研究法(実践研究方法論)]

H    保育者養成(倫理 専門性 資格免許 養成 研修など)

I     子育て支援

J   地域の専門機関との連携(保・幼・小の連携 総合施設 地域ネットワーク論など)

K  児童文化(児童文化 メディア 遊・玩具・教材開発 伝承遊びなど)

L  児童福祉(乳児院児童養護施設・障害児福祉施設 児童虐待など)

M  諸外国の保育・比較保育・多文化保育

N  ジェンダー・世代間交流

O  保育経営

Z  その他