アート系トーク番組 art air の日記

アート・美術・幼児造形などについて

京都国際マンガミュージアム


11月8日(日)内田樹×養老孟司対談

「世界に冠絶する日本マンガ」

京都国際マンガミュージアム 開館3周年記念に行ってきました。


日本中で一番集中して読書している図書館らしいです(^0^)





内田樹さんは、今までたくさんの本を

読ませていただいており

私の現代思想の師匠です。

勝手に私が言っているだけですが・・・

養老孟さんは著書「バカの壁」で有名ですが

なんと京都国際マンガミュージアムの館長をされております。



対談はすこぶる面白く、マンガ論から日本文化全体の話になり

日本文化の辺境性の良い面、悪い面など

固有の文化の歩み方について鋭い洞察がなされていました。



会場風景



マンガ論では日本でどうしてマンガがこれだけ

発展してきたのかを言語論と脳科学の視点から切り込み

漢字(表象・絵) VS かな(記号・文)の両方を使ってきたことで

絵と文がまざるマンガを読み解く能力が発達したと看破していました。

この両方を使い分ける言語的な思考方法は

あらゆる分野に及んでいます。


漢字 と  かな
漢語 と  大和言葉
西方浄土 と 現実
欧米  と  現実
本音  と  たてまえ
水戸黄門の印籠  と 世間
英語  と  日本語
絵   と  文
右脳  と  左脳
表象  と  記号



このように言語感から文化的な背景を

読み解いていくやり方は極めて構造主義的な手法ですが

しかし、あたっているだけに、とても面白い話でした。


詳しくはこちらに書いてます。

早速買って読みましたが、とても面白かったです。


日本辺境論 内田樹 著書

日本辺境論 (新潮新書)

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おまけ 火の鳥の前で