『≒草間彌生 わたし大好き』
アーティストのドキュメントをつづった「≒シリーズ」映画。
1年に一回、大阪中央線の九条駅にあるシネヌーボという名前の
映画館で開催されています。
シネヌーボは短間映画やアート系な映画を
いつも上映している知る人ぞ知る
マニアックな映画館です。
さて、毎年たのしみに見に行っているのですが
世界的に活躍している前衛芸術家、
日本では巨匠の域に達している草間彌生さんでした。
つい最近の欧米のアートオークションでも現存する
日本アーティストとしては最高額の1億6000万円で
作品が売れていました。すごいですね。
そんな草間弥生を1年半に及んで追い続けた
ドキュメンタリー映画、副題「愛はとこしえ」。
100号の巨大画面に下描きもせず、
いきなり油性マジックでモチーフを描きこんでいきます。
精神的に不安定な要素を抱えながら、
まわりの愛情豊かなスタッフに支えられて
50枚の100号(162cm×130cm)サイズの
絵画を完成させていく姿は、感動的です。
「 わ〜素敵ね〜」
「 天才的だね、何もかも」
「 自分のやったこと全部素敵」
と、喜ぶ草間弥生。
制作中かたわらで精神的に支えていてくれる
女性スタッフのナオちゃんに
自分と自分の作品を認め、受け入れてもらおうとする姿は、
お絵かき教室の園児たちと重なり、なんとも愛らしです。
喜寿を過ぎても、なお少女のような彼女の姿を
ほほえましく見せていただきました。