30年分のコレクション展 国立国際美術館
先月の事になりますが、
大阪中ノ島の国立国際美術館で開催されていた
「30年分のコレクション展」をみに行ってきました。
1970年から30年にわたって集められたコレクションを
一気に見るわけですから
どうしても散漫な印象になるのは
いたしかたありませんね。
しかも、作家の個性や各時代の
ムーブメントが散逸的で
文脈があっちこっちにいってしまっているので
かなり鑑賞には集中力とエネルギーが必要でした。
まあ、それはとりもなおさず戦後の日本の美術が
欧米のムームベントを、追いかけるかたちで
独特との発展と進化をしてきたことを
如実にあらわしている展覧会だったのかも
しれません。
ところで、特に印象に残った作品は
大作の横5メート、高さ3メートル強のキャンバスに
絵具をぶちまけた元永さんの作品でした。
写真がないのが残念なのですが、原色の絵具が
キャンバスで混じりあい、エネルギーと勢いが
充満した作品した。
まだ、前衛という言葉が力を持っていた時代
芸術で革命を起こすことができると
信じていた、まっすぐな時代を
象徴するような
スカット気持ちが天まで抜けたような
作品でした。