アート系トーク番組 art air の日記

アート・美術・幼児造形などについて

フランシス ベーコンの制作の壺

さて、前日入りした仙台では

日本三景で有名な松原海岸に

向かうつもりだったのですが

あいにくの雨・・・

今回もやっぱりメディアテークに行ってきました(^^)


メディアテーク(仙台の芸術センターです)




視聴コーナーでは、またまた良いビデオを2本発見しました。

一本目はイギリスのアーティスト

フランシス・ベーコンのビデオです。

(イッシプレス制作、ワタリウム美術館企画)



フランシス・ベーコンは言わずと知れた有名な20世紀の

絵描きですが、抽象絵画が主流だった時代に

周りの風潮にながされずに、具象画を淡々と描いたアーティストです。


インタビューのなかでベーコンは「イメージの強度」を

大事にしていると言っています。

また、「描く時は、構想は練るが、一発描きを基本とし

描きながら起こる偶然性を捕らえようと努力する」とも言っています。

彼はギャンブルが大好きで、ギャンブルが生活の一部に

なっていたのですが、画面のなかでおこる偶然性を

我が物にしようとする資質はまさにギャンブラーです。



ベーコンは、キャンバスの裏地に油絵具で直接、

絵を描くそうです。裏地なので、絵具が染み込んで

描き直すことはできません。

しかし、描き直せない一回性に こだわるからこそ

絵のなかで起こる偶然・奇跡を捕らえることができるのだと思います。

その偶然性を捕らえるために、彼は毎日決まった時間に

規則正しく制作をしたようです。

またモチーフには写真が使われることが多いそうですが、

モノクロ写真を好んで用いたようです。

色がないほうが、新たなイメージを発生しやすいのかもしれませんね。


2本目は次回に紹介します。