アート系トーク番組 art air の日記

アート・美術・幼児造形などについて

アバンギャルド・チャイナ展 IN 国立国際美術館


アバンギャルド・チャイナ展に行ってきました。

中国現代美術が熱い!!と以前からウワサは

耳にしていたので、

期待して展覧会に行ってきました。

結論からいうと、あまり楽しい展覧会では

なかったです。





中国の資本主義化と足並みをそろえて

発展していった中国の現代美術。

それは、戦後の日本が欧米化していく中で

歩んだ前衛芸術と同じような足取りを

たどっています。

若者たちが前衛と信じて全身全霊で対峙した

現代アート

しかし、時代がたってそれらを振り返ると

欧米から輸入された固有文化の

一形態でしかなかったという事実。



繰り返される歴史を見ると

そこに残酷で冷徹な歴史観

垣間見れます。





展覧会を見終わって、つくづく思うのは

現代アートを前衛的なもの、優れているものと

定義するのではなく、

また現状を悲観的や皮肉にとらえるのではなく、




現代アート

現代の社会や文化を読み解く上で

欧米が生み出した叡智の一形態だと認識し

それを自分たちの暮らしや生き方に

いかに活用していくか、

その知的パフォーマンスこそが

大事なのではないのでしょうか?