アート系トーク番組 art air の日記

アート・美術・幼児造形などについて

「美術教育と子どもの知的発達」 エリオット・アイスナー著

訳者/仲瀬律久、前村晃、山田一美、岡崎昭夫、宮粼藤吉、箕作雄三、他
出版社/メーカー: 黎明書房
発売日: 1986/09



絶版になって久しいのですが、

1980年以降のアメリカの美術教育に決定的な影響を

与えた重要な本ですので

中身のイメージが少しでも伝わるように

目次を紹介致します。

どこにも資料がなかったので、頑張ってタイプしました!!

コピペじゃないよ(^0^)



現代の日本の美術教育においても

十分すぎる示唆を与えてくれる内容だと思います。



関西ですと大阪市立中央図書館の書庫に蔵書があります。





「美術教育と子どもの知的発達」 エリオット・アイスナー著 


1、美術教育の根拠

・美術教育の正当化

・正当化を理由づける美術の機能


2、今日の美術教育 その性格、地位、目標

・学校教育の隠れた機能

・今日の美術教育の特徴


3、アメリカの美術教育史 今日的観点から

・美術と教育の先駆者たち

・美術教育におけるヨーロッパの影響

・ウォルター・スミスと美術の産業的活用

ジョン・デューイと子どもの時代

・美術鑑賞の道徳的活用

進歩主義的学校における芸術教育

・大不況下の美術教育

・1940年代の美術教育


4、美術学習の展開

・美術学習の多様な側面

・視覚形態の情緒的内容

・美術学習における表現活動

・子どもの美術的発達に関する理論と考察

・子どもの美術に関する概念の要約

・芸術活動の2様式

象形文字的美術と具象的美術

・美術学習の批評的側面


5、美術教育の実証的研究

・知的能力の1様式としての美術の活動

・子どもの美術的発達に関する一般的法則

・恵まれた子どもと恵まれてない子どもとの描画の発達特性

・美術教育における批評的側面の研究

・視覚芸術のテスト

・アイスナーの諸テスト


6、美術教育のカリキュラム作成

・「カリキュラム」の意味

・指導目標とその限界

・表現目標の活用

・継続性と順序性

・学習活動:カリキュラムの核心

・美術教育のカリキュラムの型

スタンフォードのケッタッリング・プロジェクト


7、美術の授業

・授業の場

・授業のモデル構造

・美術の授業研究


8、美術教育における評価

・評価とテストの違い

・テストと評定の違い

・評価の諸観点

・評価の対象

・創造性のタイプと評価

・限界の拡張

・発明

・限界の打破

・美的構成

・批評的領域の評価


9、美術教育の研究

・美術教育研究の役割

・理論の活用

・科学的研究の限界

・科学的研究の貢献


10、科学の時代から芸術の時代へ

・主要概念の要約

アメリカ社会の特色

アメリカの学校の特色

・学校と社会の類似点

・芸術の寄与



以上です。



美術教育学の古典

ハーバード・リード「芸術による教育 」

ヴィクター・ローウェンフェルド「美術による人間形成」



を批評的に引きつぐものとして

美術教育に携わる人に共有される

知性だと思います。