アート系トーク番組 art air の日記

アート・美術・幼児造形などについて

琵琶湖ビエンナーレ&近江八幡

観光をかねて滋賀県近江八幡で開催された琵琶湖ビエンナーレに行ってきました。
古い町屋や蔵など利用して、アート作品がその建物の中に展示されており、楽しかったです。
蔵の横には小さな運河が流れており、近江商人たちの賑わいを彷彿とさせる景観で、時代ものの撮影にもよく利用されているそうです。

2そうの舟の上に橋が渡っています


このような地域やある場所を活かしたアート作品を、サイトスペシックな作品と言うのですが、その場の空間を活かした作品はたくさんあったのですが、地域の文化を取り上げた作品は少なかったです。


町屋の2階の狭い物置の中に、切り紙で作ったインスタレーション(空間構成作品)が幻惑的です。


そんな中で秀逸だったのが6人ほどのヤンキーの長男の肖像写真でした。自宅の仏壇の前に特攻服を着て座っている写真が6点、古い日本家屋の畳の部屋に展示してある作品でした。
ご先祖さまの写真なども仏壇の横に飾られており、青年たちが、今後このような仏壇や先祖との関係をどのように築いていくのか、はたまた近江の町を飛び出して、古い因習からさよならしてしまうのか?西欧化・都市化した日本の都市と田舎の昔ながらの日本の文化との関係など、何重にも思考が展開していく作品でした。


オマケ
作品ではありませんが、こんな張り紙が
どんだけ〜