アート系トーク番組 art air の日記

アート・美術・幼児造形などについて

「東京都現代美術館 ポップ道&明日の神話・岡本太郎壁画」


東京都現代美術館で開催されています
「SPACE FOR YOUR FUTURE」展に行ってきた際、
常設展示室で日本のポップとアートの関係を再考した展覧会「ポップ道」と
岡本太郎の壁画「明日の神話」が展示されていました。

写真は常設展エントランスに展示されている作品
ポップ道の展示とは別の文脈の展示ですが
水面に門が写っているような美しい作品でした。


引用
「ポップ道 1960s-2000s」は、現代美術の流れの中に、
見え隠れしながらも絶えず作用し続ける要素を「ポップ」と総称し、
東京都現代美術館のコレクションによってご紹介するものです。


その源流はもちろん、戦後大きく人々の生活を支配するようになった
大衆文化を、憧れや批判など様々な視点から切り取った
「ポップ・アート」に求められるでしょう。
しかしその後、作家たちが眼差しを向ける「ポップ」の
射程は、時に相反するものまで取り込みつつ、様々に揺れ動きます。


日常生活に蔓延する「アメリカ」から、
その底に貼りついて消えることのない「日本」へ。


大衆から、その中に埋没せざるを得ない個人のあり方へ。


ここから生み出された作品群は、私たちの日常を形作っている
諸条件を見つめ直すものであり、「現在の私」を映し出す
鏡であるともいえるでしょう」


という内容だそうです。
日本の美術は西欧の制度を輸入したものなので、
どうしても美術史の文脈だけで時系列にならべると
西欧のムーブメントを追従しているだけのつまらない展示に
なってしまいますが、このようにポップなどの
文化的な枠組みや、文化人類学社会学的なフレームで
日本のアートをとらえなおすと、面白い内容になるのだなと
再確認しました。




こちらは岡本太郎の巨大壁画《明日の神話》が常設展示室3階に展示されちました。
この《明日の神話》は、岡本太郎がメキシコ人の実業家の依頼を受け、
メキシコシティのホテルのために1968〜69年に制作されました。
しかし、依頼者の財政悪化などにより設置の機会を得られないまま
永らく行方不明になってしまい、2003年9月に30数年の時を経てようやく発見され
たくさんの方々の協力により修復されました。
記念撮影 本当に大きいです!