美術による人間形成 ビクター・ローウェンフェルド著 1947年
今や古典、オールド・セオリーになりつつある
美術教育書のバイブルであり、権威であった本の紹介。
『美術による人間形成 ビクター・ローウェンフェルド著 1947年』
<<目 次>>
第1章 教育のための美術の意義
教育方法/創作過程の効果/とらわれた枠を拡げるための重要な原理
第2章 初等教育における創作活動の意義
模倣の本質/型にはまった練習帳やぬり絵の影響/子供の創作活動にみられる知的成長/他
第3章 自己表現の最初の段階――なぐり描きの段階(2才より4才まで)
なぐり描きの意味/なぐり描き段階における個別的成長の特徴/他
第4章 再現の最初の試み――様式化前の段階(4才より7才まで)
様式化前の段階の意義/再現に象徴を用いるようになること/他
第5章 形態概念の成立――様式化前の段階(7才より9才まで)
色彩の意義/粘土によるモデリング/美術上の刺激/他
第6章 写実的傾向の芽生え――ギャング・エイジ(9才より11才まで)
自己意識の拡大/色彩――主観的段階/デザインと工芸/他
第7章 擬似写実的段階――推理の段階(11才より13才まで)
心理学的想定/二つの異なった空間概念の発達/他
第8章 決定の時期――創造活動にみられる青年期の危機
創造的概念にみられる心理的変化/二つの創造の型の発達(視覚型/触覚型)/他
第9章 青年期の美術
批判的自覚への変化/自己の経験/中学校における技巧と技法の意味/他
第10章 美的基準の意味
絵画制作における表現の要素/他
第11章 天才児の事例
高度に発達した感受性/表現の率直さ/他
第12章 美術教育の治療的見地
療法と美術教育/美術教育療法における一般的段階/他
第13章 発達段階全般の要約
第14章 参考文献
著者紹介
● V.ローウェンフェルド(Viktor Lowenfeld)
1903年、オーストリア、リンツに生まれる。
ウィーン大学卒業。
ウィーンの美術アカデミーで美術教授の資格を得、その後アメリカに渡り、1946年、ペンシルバニア州立大学教授、美術教育部長。
1961年死去。